「いのちの電話」に電話した日のこと

5年前のある日、
朝起きた途端「もう、ダメだ…」 という絶望感のようなものでいっぱいだった。
何かキッカケになるような事件があったわけでもなく。

そういう気持ちに覆われることは慣れっこではあったし、
悩んでいる自分 というのがデフォルトでした。

 

その日までの自分をざっくり書くと

 

子どもの頃は優等生だった。

高校生の時からバンド活動して、
専門学校後も就職せずに実家暮らし
フリーターをして、親にも頼りまくり。
モテたり、人から羨ましがられたりした。
それゆえにあからさまに嫌われたり、嫌がらせされたりもした。
それが20代。

 

心の奥底では常に こんな自分死ねばいいのに、と思っていた。

それで30歳手前で完全に体がおかしくなった。
(医者にはパニック障害と言われたけれど)
バンドはやめた。
ライヴ中に突然に吐きそうになったりするし
このまま続けたらおかしくなると思った。

人に迷惑ばかりかけていると思った。
人と何かをするのが怖くなった。
1人で没頭出来る写真にハマった。

 

いわゆるアダルトチルドレンというやつかなと
この辺りでは少しだけ自覚した。

 

その後は20代の反動で過ぎてきた。
人に迷惑をかけたらいけない
人に嫌われないように、というのが常にあった。

お酒をやめた。
いい人だと言われるようになった。
出来る限りはきちんと働いた。
それでも裏切られたり、 お金はいつもギリギリだし、
結婚して出産??そんな「普通の幸せ」もない。

「やりたいこと」は途方に暮れるほど遠かった。

私にはなにもない。
時々、写真がいいと言われても、
賞を取れたわけでも、何も誇れる肩書きもない。
お金にはならないし…

とにかく私には何もない。

すごくざっくり。(当時の感覚で書いています。今は思ってないです。)

 

それらの1つ1つによって

 

「こんな恥さらしな人生を生きるくらいなら」
「生きている価値のない役立たずな自分」
「誰も自分のことわかってくれない、必要とされていない」
だいたいここ↑に辿り着くという思考回路だったのです。

 

当時の自分と今の自分、
表面的な環境はほとんど変わっていない。

まだWebの仕事を週3日は常勤で通っていたこと
音楽は好きだけれど、もうやることが出来ないと思っていた、
というのが今との違いで、
あとは今と変わらず、家でWebの仕事をして、
時々、写真の仕事があって という感じだった。

 

テレビとかで観たことがある
「いのちの電話」に電話してみよう。

 

そんなことを思いついて、
PCで検索をして、ためらいながら、ドキドキしながら電話してみた。

「私の悩み程度でいのちの電話に電話していいんだろうか」
そう思いながら。

それが、何度かけてもお話中。

切ってはかけ直し、切ってはかけ直しする。
それでも繋がらない。

 

だんだん、チケットぴあの争奪戦のような気分になってきた!!
なんとしても、この電話を繋げたい!!

 

それでも繋がらない。

 

相談機関もいろいろあるので、
「いのちの電話」以外にも電話してみる。

 

繋がらない!

ちょちょちょっと!

「え!こんなの待っていたら死んじゃうよ?!」って文句が言いたい!
「いったい何人で対応しているんだろう?大丈夫??」

なんてことを思っているうちに
なんだか可笑しくなってきちゃって。

電話は繋がらなかったままです。

 

こういう時に思っていたのが
「自分より大変な人はたくさんいるし」
「自分の悩みなんて、大したことないし、これくらいのことで。」

 

自分なんてただの甘えだ。

これくらいのことも出来ない。

みんな我慢しているのに。
みんなは出来るのに。
これに陥る、繰り返しだった。
同時に他人のこともそうやってジャッジしていたということです。
それくらいのことでさ〜
みんなは 普通は
〜するべき
〜したほうがいい
〜しなきゃいけない
って言われるかもしれない
こんなことしたら嫌われるかもしれない

そういう世界にいた。

その日は友達のセラピストさんのことを思い出して 電話して、
少し話を聞いてもらったら気持ちが落ち着いた。

 

その後も紆余曲折あり、いろいろな本を読んだり
いろいろな出会いがあって、今日に至る。
(ここも長くなるのでまた)

今でももちろん悩んだり、落ち込む日もある。

でも、もう 「いのちの電話」に電話することはないと思います。

 

その前に話せる人はたくさんいると気づいたし、
(プライドが高い自分を認められなかっただけ)
「ダメな私」を イヤだと思う人は去って行くし、
好きになってくれる人もいる。
そういうの聞いてはいたけれど、
実感してきた。

まだ誰にも話したくないことも
認めたくないこともいっぱいあるよ。
でも、それでもいいや。
その時がくるから。

何よりも こんなダメな自分でもいいじゃん!
って自分のこと信じることが出来るようになったからだと思います。
見える世界は、自分の見たい世界。

 

つらい気持ちや悩みに大小はない!
自分を救うことを1番に想っていい!

この日のこと
急に思い出したので書いてみました。

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